体験レッスンの進め方と、
最初のメッセージ。
Preply や italki で日本語を教え始めた先生向けに、ゼロ初級の生徒さんとの30分の体験レッスンの流れと、体験の前後に送る英語のメッセージの書き方をまとめました。体験用のスライドと台本は、無料の体験レッスンキットでお送りします。

続けてもらえるかは、最後の5分と、その日のメッセージで決まる
生徒さんが続けるかどうかを決めるのは、体験レッスンの楽しさより「この先が見えるか」です。そのため、30分のうち最後の5分を、この先の道のりを見せる時間にとっておきます。そして体験の当日か次の日までに、今日できたことと次の日時を書いたメッセージを送ります。

最後の5分には、英語のロードマップ(PDF)を生徒さんにそのまま見せられます。
時間ごとの流れ
- 0〜3分レベルと目的を聞く
最初に3つの質問(日本語を勉強したことがあるか、ひらがなが読めるか、かんたんな文が言えるか)で、生徒さんの段階を A・B・C から選びます。続けて、旅行、アニメ、家族、仕事、JLPT など、何のために日本語を学ぶのかを聞きます。ここで聞いた答えを、最後の5分で使います。 - 3〜15分自己紹介の1文を言えるようにする
あいさつのあと、「わたしは__です」で自分の仕事や立場を言う練習をします。新しく教える文の形は、これ1つにします。欲張ると、生徒さんには「むずかしかった」という印象だけが残るからです。例を見る、自分で言う、の順に進めます。 - 15〜20分「か」をつけて質問する
文の最後に「か」をつけると質問になることを見せて、生徒さんから先生に質問してもらいます。答えるだけでなく聞く側も体験すると、会話をした実感が残ります。 - 20〜25分かなの話と、通して言ってみる
スライドの日本語にはすべてローマ字がついているので、かなが読めなくても進められます。かなをいつ、どう覚えるかをあいうえお表を見せながら話したあと、今日の文を通して言ってもらいます。体験の最初には言えなかった自己紹介が言える、という変化が、体験レッスンのいちばんの成果です。 - 25〜30分この先の道のりを見せる
最初に聞いた目的に合わせて、何回目に何ができるようになるかを見せます。たとえば週1回なら、最初の6回(オリエンテーション、Unit 1〜4、ふくしゅう)で、自己紹介と、物の名前や持ち主、時間の聞き方ができるようになります。ロードマップ(PDF)を一緒に見ると、続けたあとの自分を、生徒さんが具体的に思い描けます。
英語のメッセージは「温度」で読まれる
英語圏の生徒さんとのメッセージは、内容と同じくらい温度で読まれます。日本語の感覚で丁寧に書いた英語は、内容が正しくても、冷たく、事務的に見えることがあります。英語の得意・不得意ではなく、文化の違いから起きることなので、書き方を少し変えるだけで直せます。
相談への返信「初心者でアニメが好きです。大丈夫ですか?」と相談が来たとき
Thank you for your message. Yes, I can teach beginners. Please book a trial lesson.
Hi Sarah, thank you so much for reaching out! I'd love to help you start Japanese, and being a complete beginner is totally fine. Since you mentioned anime, we can start with phrases you'll actually hear in shows. Would you like to try a trial lesson this week?
名前、うれしい気持ち、不安への答え、相手の言葉(anime)、問いかけの5つが入っています。長さは3倍ほどになりますが、生徒さんには「ちゃんと読んでくれた」と伝わります。
体験のあとのお礼体験レッスンの当日か、次の日までに
Thank you for today's lesson. Please let me know if you want to continue.
Hi Sarah, it was so nice meeting you today! You introduced yourself in Japanese on your very first day, which is a great start. If you'd like to keep going, I'd suggest once a week. How does Monday at 7 pm sound?
今日できたことを1つ具体的にほめると、続ける理由になります。「続けたければ連絡を」と相手にまかせるより、次の日時を先生から出すほうが返事をもらいやすくなります。
温度を上げる5つのこと
- 名前で呼びかける「Hi Sarah,」から始めます。名前がないと、一斉送信に見えます。
- 最初の1文で気持ちを書く「Thank you so much for reaching out!」のように、連絡がうれしいことを先に伝えます。
- 相手の言葉を1つ拾うアニメ、旅行、JLPT など、相手が書いた目的を、自分の返信の中で使います。
- 不安に先に答える「初心者で大丈夫?」と書いてあれば、聞かれる前に「Being a complete beginner is totally fine.」と言います。
- 問いかけで終える「Please book a lesson.」は命令に聞こえます。「Would you like to try a lesson this week?」と聞く形にします。
体験レッスンキット
このページの流れのまま使える、6つの資料です。メールアドレスを入れると、すぐにお送りします。
- 体験用のスライド画面共有して使います。最初の画面で、生徒さんのレベル(A・B・C)を選べます。
- 先生用の台本スライドの順に、各場面で生徒さんに言う英語の例と、そう進める理由。
- レベルを見極めるシート最初の5分で聞く3つの質問と、答えで分かれる3つの段階。
- 体験のあとに送るメッセージ続けたい人、迷っている人、日程が合わない人、返事がない人などへの見本。
- 英語のメッセージの温度相談への返信、予約のあと、体験のあとの書きかえの例と、そのまま使える言い方。
- 最初の1か月の計画(生徒さん用)体験の最後に、生徒さんと一緒に書きこむ英語のシート。
最後の5分のための準備
「何回目に何を教えるか」が先に決まっていないと、最後の5分は話せません。1回に1行ずつ、紙に書き出すだけでも十分です。初級の文法を35回に分けた一覧は初級文法を教える順番にあります。
くわしい教え方
それぞれの時間に話すことの例と、体験のあとに送るメッセージのコツは、note の記事にまとめています。
年末セール中
体験のあとの授業は、Unit 1 から続けられます
体験で教えた「わたし は __ です」は、Unit 1 の続きです。体験と同じように画面を共有して進める授業が、44回分続きます。
N5 Course は、日本語を1対1で教える先生のための初級コースです。全44回(約1年分)に、授業スライド、宿題と小テスト(答えつき)、単語シート、授業ガイドがあります。最初の5回分は、登録なしで開けます。
年末セール中は、買い切り US$99 です。2026年12月31日(木) 23:59(日本時間)まで。1月1日からは US$199 になります。